スポーツろくむしは、美作大学スポーツろくむし研究会による令和4年10月10日の会議において認められた「スポーツろくむし競技規則」を正式なルールと定める。
1.試合前の準備
①人数 (6~12名)
・攻撃側と守備側が同数。(人数が異なる場合は、守備の人数をそろえる)
②コートの大きさ
ネスト(円)の半径は1.5m
ネストの中心からプレートまでは3m
プレートからプレートの距離は12m~20m
③ボール
・ティボールを使用する。
④メンバー表の提出
・監督はメンバー表を提出しなければならない。
・キャッチボールの選手は、毎回変更をすることが望ましい。交代をしても良い。
・キャッチボールなどの詳細は事前に監督の話合いで決定する。
2 ゲームの開始
・ボールを守備側が攻撃側に投げて、手でコートに打って始める
・ボールを打った人は(バッター)、必ずネストからでなければいけない
・3振アウト、ファールなどはない
・ネストからボールが出たら、競技開始となる。
3 攻撃
①攻撃側の目的
・攻撃側の選手が、ネストからネストを6往復(ろくむし)すると1点をもらえる
・攻撃側の選手が「5・5往復(ごむしはん)」になった場合、記録係に聞こえるように「ゴムシハーン(GOMUSHI-HAAAN」 と叫ばなければならない
②攻撃の終了
・チームで3アウトになると、攻撃と守備が交代となる
③攻撃者がアウト(捕獲)になる状況
・一度ネストから外に出た場合、同じネストに故意的に戻るとアウトとなる
・守備側の選手にボールを当てられるとアウトとなる。
・守備側が6回(往復ではない)キャッチボールを続けた場合、1度もネストから出ていない選手はアウトとなる。 (キャッチした時点で出ていない人全員がアウトとなる。)
・トイレの裏側やグラウンドの外など、見えない場所やゲームの進行を妨げる場所に移動すると、アウトが宣告される。
・ボールを攻撃側が連続で触った時、2回目にボールに触れた人がアウトになる。ただし、ネストの中で触れた人、相手が攻撃者に当てた後(攻撃側がアウトとなった場合)のボールはアウトとならない。
④攻撃者がアウトの状況をから逃れられる状況
・ボールをノーバウンドで捕球したときはセーフ(プレイ続行)となる。
・ネストの中では当てられた場合はセーフとなる。
⑤攻撃側が有利となる状況
・ボールを捕球した場合は、グラウンドの見える範囲に投げることができる。
・相手が攻撃者に当てた後(攻撃側がアウトとなった場合)のボールは捕球できる。
・攻撃側の選手がボールを3秒以上保持するとアウトになる。
⑥攻撃側を中断する状況
・ボールが、試合続行できない状況に運ばれたとき、一旦ホイッスルで全員が動きを止め、守備側がボ ールを保持した状態でゲームを開始する。
⑦ろくむし、アウトになった選手の動き
・アウトになった選手、ろくむしとなった選手は、ゲームに参加することができない。
・攻撃に参加していない意思を示すために、ゼッケンを脱がなければならない。
・競技の妨げとなる場所に立つことは許されない。
⑧フリースローの動き
・フリースローは、全員が動きを止め、攻撃者(スローをする人)からボールが離れた瞬間から動く ことができる。
・スロワー(投げる人)が決まっている場合は、その場所からボールを投げることができる。
・スロワーが決まっていない場合は(12秒ルールや不慮のアクシデント)、ネストとネストの中間地点から攻撃側の代表者がボールを投げる。
4 守備
①守備側の目的
・攻撃者がろくむしをする前にアウトの状態にする。
②守備の終了
・3人がアウトの状態(3アウト)で攻撃と守備を交代することができる。
③攻撃者をアウトにする状況
・ボールを相手に投げて当ててアウトにすることができる
・ボールを相手にタッチすることでアウトにすることができる
・ボールを投げて相手に当たり、その跳ね返ったボールが他の相手に当たった場合は、ダブルアウトにはならず、最初に当たった選手がアウトとなる。
④守備側が有利となる状況
・プレートを踏んでキャッチボールを6回連続で行うまでに、攻撃側の選手はネストから出なければならない。
・キャッチボールのボールキャッチの時も、プレートを踏んでいなければならない(意図的にプレートから離れると、ノーカウントとなる。)
⑤守備機会を中断する状況
・何もしないでボールをずっと保持することはできない(12秒)。明らかにボールを保持したままの状態でいると審判が判断した場合、相手にフリースローが与えられる
・守備側の選手が、攻撃側の選手の進路を妨害することはできない。妨害をした選手にファウルが宣 告され、相手にフリースローが与えられる。
・守備側は意図的にネストに入ってはいけない。
5 ゲームの勝敗
・ゲームは3回の表裏が終了したときにより多くの点を有しているチームが勝ちとなる。
・時間がない場合は、双方の監督の合意により、「3回の攻守は2アウト4ムシルール(よんむし)、1アウト2ムシルール(にむし)」に設定することができる。
5 審判
①審判の役割
・審判はネストの周辺やボールの周辺において、ルールが守られているかをジャッジする。 ②審判の立ち位置
・審判はボールから一定の距離(約10m~20m)を保ち、ジャッジをする。
・コートを斜めに分け、2人の審判で責任をもってジャッジをする。
・ボール保持者が特定の攻撃者を追いかけた場合、審判はジャッジできる場所まで追いかけなければならない。
③ネスト周辺のジャッジ
・審判は、ネスト周辺で起こるアウト、セーフのジャッジをする。
・片足でもネストに入っている場合、セーフとなる。
・ネストに入ろうとした選手が、ネスト上の空中でボールを当てられた場合、アウトとなる。
④ボール周辺のジャッジ
・審判はボール周辺で起こるアウト、セーフ、ファウルのジャッジをする。
・身体やゼッケンに守備側が投げたボールが攻撃側に触れた場合アウトとなる 。
・攻撃側と守備側の選手が接触した場合、遅れて接触した選手がファウルとなる。
◆攻撃側が遅れて接触した場合、その選手はアウトとなる
◆守備側が遅れて接触した場合、攻撃側の選手にフリースローが与えられる。
・攻撃側の選手と守備側の選手が同時に接触した場合、ノーカウントはダブルファウルが宣告される。
◆ノーカウントの場合はそのままゲームが継続される。
◆ダブルファウルの場合は、その攻撃者はアウトになり、攻撃側にフリースローが与えられる。
⑤キャッチボール中のジャッジ
・審判はキャッチボールの回数を、左手を高く上げハンドサインで表す(1~5まで)。
⑥ホイッスルの役割
・審判はホイッスルの鳴らし方でゲームをコントロールする
◆ゲームの開始 ピー
◆アウト ピ
◆ファウル ピ、ピー
◆3アウト ピ、ピ、ピー
◆全員の動きを止めなければならない状況 ピ---------------------
⑦審判の絶対性
・いかなる状況であっても、審判は公平なジャッジに努め、選手はそれに従わなければならない。
・審判のジャッジに従わない場合は、テクニカルファウルが宣告され、フリースローが与えられる。
・審判が判断に迷った場合は、2人の審判で協議の時間を取る。
6 その他
①記録
・既定の用紙を使ってゲームの状況を把握する。
・審判のジャッジに間違いがあった場合、審判にその旨を伝える。その際、一旦動きを止めるように指 示をする。
②監督
・チームには監督が必要である。
・監督は、予め攻撃の際の審判、守備の際の審判と記録を決めておかなければならない ・監督、選手同意のもと、チームを編成することができる。チーム変更があった場合、直ちにコミッショナー(先生等)に報告する義務がある。
・監督は、選手の状況を把握しておかなければならない
③コーチ
・チーム力を高めるためにはコーチを置くことが望ましい。
・コーチはチームの練習の計画や作戦を考える。
④戦術マニュアル
・ゲームを進めていく上で様々な戦術を発見し、まとめ、戦術マニュアル本を作ると良い。
【例】守備隊形タートル・・・最初の攻撃の際、6角形に陣形を構えること。
⑤技術向上
・ろくむしに必要な技術を発見し、その能力を向上させるための技術向上マニュアル本を作ると良い。
【例】カットスロープレー・・・相手のキャッチボールをカットし、遠くへ投げるプレーのこと。
⑥新聞
・記録係と連携し、新聞の発行に努める。
⑦新しいルールは共有し、ゲームの形を変えていくことが望ましい。
➇ルールは極力少なくし、マナーを大切に心がける。
➈遊び心を常にもつことが一番大切である。
令和4年10月10日
スポーツろくむし競技規則(PDF)が必要な場合は、下記メールアドレスに連絡をしてください。また、ルールの追加などがございましたら、下記メールアドレスにご連絡お願いします。
スポーツろくむし研究会 代表 木谷晋平